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| 01. オフシーズンの珍事
薪ストーブが我が家にやって来て、初めてのオフシーズンのことです。 夏も盛りを過ぎた頃、なにやら煙突の上のほうから、 「ガサッ」 、 「ガサガサッ」 と、不穏な音が聞こえてきたことがありました。その内聞こえなくなったのでその時はさほど気にもとめてなかったのですが、何日か経った頃、また同じように 「ガサガサッ」 。 煙突ではなく屋根裏にねずみでも出たのかと不安になったり、でも音を辿るとどうしても煙突なのです。 どうしてそんなところから音が? と、その内音が大きくなってきました。しかも、段々音の発生源が下に下りてくるではありませんか。 「ガサガサッ」 と控えめだった音も 「ガサガサガサガサガサーーッ」 と暴力的なほどに。 「ひっ、ひぃぃ」 聞いているこっちはというと、恐怖にほっぺのあたりが引きつる感じ。 「な、何なんだ??」 煙突をコンッと叩いてみると再び、 「ガサガサガサーーーッ」 「ひょえーーっ」 「な、何か中にいる!?」 ここは勇気を振り絞って、原因を追求しなくては。 ストーブの扉を開け、覗いてもなにもなし。 「あ、ダンパーが・・・」 ダンパーが閉じていたので、その先の煙突側の様子はわかりません。閉じていたダンパーを思い切って開けて見ました。 シーーーン 何も無いし、音もしなくなった様子。 と、その時、 「バサバサバサーーーッ」 何かが飛び出してきたではありませんか。な、なんと、すずめです!! 煙突掃除をする前の状態だったので、煤で真っ黒になった雀が薪ストーブの扉から飛び出して部屋の中を飛びまわっています。 窓や壁やカーテンやらに激突して、そこいら中を真っ黒くして、暗いトンネルから抜け出した自由を満喫しながら羽ばたいてます。それとも、自分の身に突然起こった不幸への憤懣をぶちまけているのでしょうか。 驚くやらあっけに取られるやら、しばらく声も無く黙って見てしまいました。 怪しい音の正体が解って ホッ としましたが、さて、この雀どうやって捕まえたらいいんでしょう。 我が家のリビングは吹き抜けで天井はものすごく高いんです。 剥き出しの梁があって、雀には格好の止まり木状態です。 「ピッ、ピピピッ」 などとさえずっています。 しようなく家中の窓を開け放って、しばし静観する以外方法はありませんでした。 そしておよそ30分後、雀は生来の住処へと帰っていったのです。あちこちに煤の跡と、あろうとか糞までもを残して。 さて、ことはこれだけではとどまりませんでした。およそ一月に一度の割合で雀の襲来があったのです。 2度目、3度目はこちらもなれたもので、原因がわかっているだけに、音では騒ぎません。 しかも3度目のときなど、あらかじめ軍手をはめ、ダンパーを開けてから扉を少しだけ開けて、そこから手を差し込んで雀をキャッチするという技まで身につけてた私。 家を煤や糞で汚されること無く、「もう入るんじゃないよ」 とやさしい言葉を雀にかけてやる余裕さえも。 舌切り雀の話のように、もしかして雀のお宿に招待されたりして。つづらを貰うならやっぱり小さいほうにしないと・・・。 もうストーブのシーズンが始まる季節になってきたので、とりあえず今年はこのままにして、次のオフシーズンには雀が入り込まないような対策しないといけないなぁ。 後日、シーズン到来を前に薪ストーブと煙突のメンテナンスをメーカーに依頼した時のこと、担当の方いわく 「2匹、死骸がありました」 煙突の鉄板越しに暮らしていたのかと思うと ・ ・ ・。 「ひょえーーっ」 |
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