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03. 薪ストーブの危険性について

 木を燃やして暖を取る薪ストーブ。

 家の中、しかも部屋の中で火を燃やしているのですから、当然火事が心配という方も居るのではないでしょうか。
 そういう私も、購入時は火事が心配でした。燃やすのは薪、暖まるのは体なわけで、家を燃やしては体も心も、人生までも寒くなってしまいます。火事は本当に怖いですよね。

 とはいえ、灯油ストーブも炎を出している訳ですから、両者の違いは何でしょう。炎の大きさでしょうか。それとも炎の遮蔽性でしょうか。

 灯油ストーブの場合、炎の見え方は小さく、しかもストーブの中に完全にしまわれているように見えます。機種によっては炎が見えないものも有りますよね。

 ところが薪ストーブは窓からガンガンに燃えている炎が見えます(それが薪ストーブの最大の魅力なんですが)。しかも薪を投入する際直接炎に触れられるほど、炎と人の距離は近いです。

 炎が薪ストーブの中から部屋の方へ飛び出してきたりしないのでしょうか。

 使ってみれば解りますが、炎が飛び出してくるという事は、有りません。いえ、正確に言うと、正しい使い方をしていれば炎が飛び出してくる事は有りません。

 その秘密は、実は煙突にあるのです。

 煙突はただ単に煙を家の外に吐き出す為のものではありません。
 薪を燃やし、ストーブが暖まってくると煙突も暖まってきます。まぁ、当然ですよね。

 ですが上に行くほど熱さは弱まってきて、屋根から出ている部分は煙突の中でも一番冷えています。つまり上に行くほど冷たくなるのです。

 当然煙突と同じように、中にある空気もそうなります。
 ここに上昇気流が生まれるのです。

 するとストーブの扉を開けても空気の流れは、部屋 → ストーブ → 煙突 → 外。となり、炎も同じ流れになります。

 ところがストーブと煙突の間にダンパーという仕切り板があり、これを開けないとこの流れを利用する事が出来ず、煙も炎も部屋の中に流れ込んできてしまいます。

 使い慣れない頃は良く間違えたものです。
 ダンパーを開けずに薪をくべようとして煙がモクモク。ケホケホッ。
 幸いなことに、炎に関しては、薪を足すのがストーブ内の薪が燃えきってしまうくらいの時なので、炎が小さくなっており、飛び出してきたりはしませんでしたが、部屋のケムさは少しの間残ってしまいました。

 ダンパーの開け忘れも慣れてくれば確認することを体で覚えますから、大丈夫です。

 炎の他にもまだ火事の心配はあります。それは、熱です。

 薪ストーブは鋳物で出来ています。ボディが加熱して全体から熱を発散して部屋を暖めているのでかなりの高熱になります。

 私の使用している薪ストーブでは本体の上に温度計を置いていますが、だいたい300℃くらいあります。高い時には350℃位になることもあります。

 直接火に触れなくても、熱で発火する可能性はあります。

 薪ストーブの設置場所にもよりますが、壁の近くでは壁紙が焼けてしまうかもしれません。家の構造上設置場所はかぎられてくるでしょうし、壁から離して設置できたとしても、床から遠ざけるのは困難ではないでしょうか。

 そこで、それなりの対策が必要となります。これに関しては各ストーブメーカーにご確認下さい。

 熱で心配なのは火事の他に火傷があるのではないでしょうか。

 薪ストーブの取り扱い中、手袋、軍手のたぐいは必須アイテムです。それらをうっかり忘れて操作して、熱い思いをしたり、小さな水脹れが出来たり、それは操作を行なった本人の不注意ですから、お気の毒としか言いようがありません。

 しかし、小さい子供が誤って触れてしまい、火傷を負っては、お気の毒では済まされません。

 いくら熱いから気を付けるように言い聞かせていても、絶対大丈夫とは言い切れません。ですから、我が家ではゲージを取り付けています。

 言うなれば、安全柵です。見た目はあまり格好の良いものではありませんが、家族の安全が何より大切ですから。子供が大きくなったら外そうと思っています。

 と、薪ストーブの危険性についてずらっと書いてきましたが、いかがでしょう。

 他の暖房器具、特にエアコンに比べると薪ストーブはやはり危険性は高い事は確かです。しかしながら危険性を低減する方法があり、対策をしっかり取り、正しい使用方法ならそれ程危険性はないと思います。

 メーカーさんの話によると、最近の薪ストーブ (旧式のものは除く) が原因で火事になったケースはない、との事でした。
 まぁ、メーカー側としては売りたい訳ですから、まるっきり鵜呑みに出来る話ではないかも知れませんが・・・。
 薪ストーブを扱う人は危険だと思うからこそ慎重に操作しますし、手入れもするので、設置したらそれっきりで、暖房器具がほこりを被ってる状態になる、というようなことはないと思います。
 使う側が常に注意している点、薪ストーブはかえって安全と言えるのかもしれません。


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