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薪について

wood

02.薪の割り方

 薪割りはつらい作業でしょうか?

 薪ストーブ購入前の私はそう思っていました。
 薪割りなんて全くやったこともなかったので、体力勝負のかなりきつい作業だろうとイメージしていたのです。
 一体どうやって薪を集めたらいいのか、そして集まったとしてもそれを割って途切れることなく運用していけるだろうか、この2点は薪ストーブの導入に二の足を踏ませる非常に大きな原因でもありました。

 薪は一束いくらで売られています。私の近所のホームセンターでは一束約500円でした。
 いざとなったらこれを買ってきて急場をしのごう、という安易な考えを持っていましたが、薪ストーブを使い始めると本当に甘い考えだったと思い知らされることになりました。
 薪の使用量が一日に少なくとも三束は使うのです。つまりホームセンターで買うと一日1500円以上です。これでは家は暖まっても、家計は冷え切ってします。

 そのため薪割り作業を余儀なくされたわけですが、実際やってみるとこれが、楽しいのです(笑)。

 初めこそ上手に割れずに苦戦しましが、割るコツさえつかんでしまうと、斧を振り下ろし、「パカーン」と小気味よい音がして薪が割れる爽快感はなんともいえずスカッとします。
 そして薪の山が築き上げられていく達成感。
 さらに自分で割った薪で自分の家と家族を暖める満足感。

 薪割りは心も暖めてくれる作業だったのです。

 薪の割り方

 樹木が入手できたら早めに玉切りを行ったほうがいいです。
 まだ木が生きているうちは組織が柔らかいですが、放置したままだとどんどん硬くなってしまうので、チェーンソーなどで切るのが大変になってきます。
 私も所詮は木だからと高をくくっていたのですが、硬い木を切るのは大変な時間と労力を要します。さらに、刃こぼれも激しいため刃の交換や研磨などのメンテナンスも必要になってきますので、できるだけ早めに玉切りすることをお勧めします。

 言い遅れましたが、玉切りとは長い丸太を適当な長さにカットすることです。

 使用しているストーブによって玉切りの大きさは違います。我が家のストーブ、イントレビットIIでは30〜40cmの長さの薪が適しているので、それにあわせて玉切りをします。
 うっかり長い薪ができてしまうと、ストーブに投入しようとして蓋が閉まらず、中の薪を寄せたり、角度を変えてみたりと試行錯誤した挙句、やむを得ず取り出すとすでに火がついていてあたふたする、という笑うに笑えないことになってしまいます(実際私も何度か、いえいえ何度も、こんなことをやってしまっていますが…(笑))。

 玉切りができたらいよいよ薪割りです。

 薪割には斧を使います。
 余談ですが、「斧」という漢字には「父」という文字が入っているように、斧を使うのは大人の男の仕事で、大変力の要る仕事というイメージがありますが、実は斧を振ること自体にそれほど力は必要ではありません。むしろ玉切りした木や薪を運ぶ方が重労働かも知れません。

 では割り方を説明しましょう。

 玉切りした丸太を台の上に乗せます。
 台は太い丸太を使うのがいいと思います。出来るだけ大きいほうがぐらつかなくて良いでしょう。
 

「木は元から」といわれます。これは根元からのほうが割れやすいという意味で、台に乗せるときは根元側を上に向けます。
 また、枝がついているものは手前にします。
 枝は木の表面についているわけではなく、内側から伸びているので、枝に垂直に斧を入れても、割裂が枝の部分で止まってしまい割れにくいからです。

 枝を手前に置いて枝と水平になるように斧を入れます。

 左の図でいうと、×の方向に斧を入れても枝が木の内側にまで伸びているため、そこで斧が止まってしまい、木は割れません。
 ○の方向のように枝の流れに逆らわずに、斧を打ち込みます。


 乾燥して丸太の断面に亀裂のある場合には、この亀裂に斧を叩き込みます。 


 丸太が太い場合には真っ二つに割ろうとせず、周りから順々にそぐように割っていきます。

 右の図で説明します。

 木が太いので一気に二つに割れません。大抵は斧の刃がめり込むだけで、引き抜くのに一苦労して、何度となく繰り返しても割れない、ということになります。

 このような場合は一度に割ろうとはせず、少しずつ削り落とすようにします。つまり、1 から順番に、丸太の周囲を回るように割っていき、ある程度小さくなってから真っ二つに割ります (右図だと 5 です) 。

 最初に割ったものがまだ大きいようなら、さらに二つに割ります。

 これらが基本の割り方です。

 とはいえ、実際の木は曲がっていたり、枝があったり、外からでは見えない節があったり、二股になっていたり、形状が複雑です。
 その木にあった割り方というものもありますので、上手く割れないときは向きを変えてみます。
 基本の割り方を念頭に置き、どこから斧を下ろして上手に割っていくかを考えるのもまた、パズルゲームを解くようで楽しいものです。

 薪割りをする上での工夫として、古タイヤを使うやり方がよく知られています。
 台の上に古タイヤを乗せ、その真中に丸太を入れて斧で割るやり方です。
 割れた薪が左右に勢いよく飛び散るのを防ぎ、一度割ったものを再度割る時に拾う手間が省け、狙いを誤り斧が丸太を外れてもタイヤのゴムに当るので危険を回避できる、など多くの利点があるよい方法です。

 ですが、私はタイヤは使いません(笑) 。
 理由はというと、1つに音です。
 パカーンという割れたときの高い音の響きがタイヤによって鈍い音に変わってしまいます。
 2つ目の理由は斧がタイヤに当った時の跳ね返る感触がどうも好きになれないからです。
 安全の確保という点から見ればあまりほめられた心がけではありませんが、その分無理をせず疲れる前に作業をやめるよう務めています。

 薪割りは危険を伴う作業です。

 薪割りをするときは近くに人がいないようにしましょう。
 また、斧が狙いをそれて自分の足にあたると当然のことですが怪我をします。作業中は集中し、長時間続けることは避けるか、休み休み行ったほうが良いでしょう。

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