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薪ストーブについて

Woodburning stove

 03.薪ストーブの仕組み その2  〜キャタリティック・コンバスター〜

 キャタリティック・コンバスター ( Catalytic Combustor ) とは、セラミック製で蜂の巣状 ( ハニコム構造といいますが、格子状といったほうがいいでしょう ) の表面を白金およびパラジウムでコーティングした装置のことです。
 日本語では触媒式排煙再燃焼装置といい、単に触媒と表すこともあります。

 一次燃焼が終わった後の煙は、まだ不完全燃焼の状態です。この煙をコンバスター ( 燃焼装置 ) に通すことにより、煙の中の未燃焼物がハニコム構造の表面に触れると点火し、二次燃焼が起こります。
 通常、煙が二次燃焼するには 550 ℃ 以上の高温でないと点火しないのですが、キャタリティック・コンバスターの効果により 260 ℃ での燃焼を可能にしててます。
 これによって
      ○ 煙に含まれるクレオソートや煤 ( すす ) 等の汚染物質の 90 % 以上を削減し、
      ○ 有効熱を 50 % 以上生み出し、
      ○ 薪消費量の 25 % 以上の節約
を可能にします。

 まだ箱に入った状態の、        新品のキャタリティック・コンバスターです。

 キャタリティック・コンバスターは年に一度は取り外し、点検と掃除を行う必要があります。また、黒い煙が出たり、煙突がすぐに詰まる、ダンパーを閉めると火が消えてしまう、などの症状が出た場合も点検したほうがいいでしょう。
 製造元によれば耐用時間は 10,000 〜 12,000 時間とあります。これは一日 12 時間使用したとして 1,000 日もの長期間使用可能ということになりますが、いささか疑問が残ります。
 ですが、正しい使い方とメンテナンスによって、試用期間を極力長くすることは出来ます。

 間違ったものが燃やされてしまった場合 ( 例えば、大量のごみ、圧力処理や塗装をした材木、包装紙や段ボール・・・ ) 、コンバスターが黒い煤やクレオソート、細かい灰などで覆われてしまい、シェルの閉塞が起こることがあります。
 その結果、燃えにくい、燃焼効率が低下する、煙が逆流する、などの現象が起こります。
 このような症状が現れたら、コンバスターの点検を行ったほうがいいでしょう。
 細かい灰の蓄積程度であれば柔らかいブラシで払うか、軽く掃除機をかけて取り除きます。
 ひび割れが起きていたり、基質 ( 下地 ) が崩れてしまっている場合は交換が必要になります。

 

 これは劣化したキャタリティック・コンバスターです。
 細かい灰や褐色に焼けたような炭化物が多く付着していました。
 それらを取り除くと下地が崩れており、コンバスター自体もゆがんでいました。
 こうなってしまうと、機能を十分に発揮することが出来ません。
 まず室外で煙のにおいを感じることがあります。症状がさらに悪化すると室内でもにおいがし出します。
 他にもストーブや煙突の隙間から煙が漏れるとか、十分温度が上がったのにダンパーを閉めると火が消えてしまうなど、ストーブの調子が悪いと感じたときはキャタリティック・コンバスターを疑ってみたほうがいいかもしれません。

 ストーブを使い始めた初めの頃は、私はコンバスターの異常にはなかなか気づけませんでした。
 メーカーからも 「触媒は数年はもつ」 と言われていました。しかし、実際にはオフシーズンにメンテナンスを依頼するたびにコンバスターを交換する必要に迫られていました。
 今ではシーズンの半ばに最低でも一度はコンバスターの点検をするようにしました。
 なお、点検後は天地を逆にしてセットします。

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